てんかつ!

28歳未経験からwebプログラマになった、転職体験記の実践部分をまとめました。笑える転職体験記は、本丸の「まるでちょんまげハリウッド」で。

職業訓練校に行ってよかった!3つのこと。

私は、WEBプログラマーになる前に、職業訓練校に通いました。

表向きの理由、つまりタテマエは、技術を身につけるため。

本当の理由は、失業保険をもらいながら、勉強ができるから。

このブログを見ている方の中には、職業訓練校について、少しでも情報を知りたいという方も少なからず、いらっしゃると思います。

そして、実際に職業訓練を受けた感想、効果について知りたい方もいると思います。

今回は、私が職業訓練校に通ってよかったこと、逆にイマイチだな、と感じたことを書きます。

■職業訓練に通ってよかったこと。

1.規則正しい生活ができる。

無職になり、職を探している時というのは、当然ながらすべて「自分の時間」で動きます。

学校や会社のような組織に属していれば、その組織に流れる管理された時間の中で生活しなければなりません。

しかし、「自分の時間」というのは、誰に縛られることもなく、自由に活動することができます。

何をするも自由。何もしないのも自由。

夜更かし、昼に起きる。おやつを食べて夕方。18時のテレ東アニメ、または「天てれ」を見て、夕食、風呂、深夜のテレビ、就寝・・・

明日何しようか、決めるのも自分。

自律している方なら、問題もないのですが、私の場合、一度楽な方向、怠惰な方に傾いてしまうと、そこから原状回復をするのに、傾く以上のエネルギーを必要としました。

職業訓練校に通うと、朝は9時半から、夕方5時まで。

管理された時間の中に身を置いて、転職のために勉強することができます。

「訓練校」と書くと、ついつい技術の習得ばかりに目が行ってしまいますが、実はきちんとした「社会生活」を送ることができる、というのも大きなメリットだと感じました。

2.転職仲間と切磋琢磨できる。

訓練校に通う人は、当然ながら「無職」の人ばかりです。

同じ境遇だからこそ、分かる苦労もあります。

わからないことを訓練生同士で話したり、転職はどうやったらいいかなど、悩みの共有も出来ます。

私の場合、そこで出会った訓練生の何人かと、今でも連絡を取って呑みに行ったりもします。

3.転職に向けてのサポートもしっかりしてくれる。

これは、私が通った訓練校だけかもしれませんが・・・。

自分の通った訓練校は、民間の専門学校が、県から委託されて開講されたものでした。

「県」から「民間」へ「委託」されるということはつまり、専門学校は公的なお金を得ることができる、ということです。

専門学校も営利団体ですから、手間なく、無駄なく、持続的にお金を獲得できる手段があれば、それを継続しようというのは、わかりきっています。

継続してお金を得るためにはどうすればよいか。そうです、訓練修了後、訓練生の就職率が高ければ、次年度以降も継続して委託されるはずです。

そのためか、専門学校の就職担当は、とても丁寧にサポートをしてくれました。

申し出れば履歴書の添削や、現在の転職・就職状況、情報の提供などもできました。

職業訓練のここがイマイチ。

1.期間が短く、場合によっては中途半端な学習に。

短期のものでは、3ヶ月、長期なら半年以上の期間、職業訓練が開講されます。

私の通った「WEBデザイナー講座」は、3ヶ月の期間で実施されましたが、訓練期間中に予定のカリキュラムを「完全に」は終えることが出来ませんでした。

尻切れトンボな終わり方で、若干モヤモヤしたのを覚えています。

その後、足りない部分は自分で勉強しました。

2.「訓練校」で学ぶことが全てではない。

これは、当然のことですが、訓練校で学んだ技術だけでは、即戦力として活躍することは、十中八九できないでしょう。

私はそうでした。

訓練校で学ぶ技術は、その業界におけるスタートラインに「立つための準備」をするためのものくらいに考えたほうが良いかもしれません。

これを見て、「なーんだ・・・」と思うかもしれませんが、「スタートラインに『立つための準備』」すら整っていない人も多いので、その人達に比べれば、ちゃんと優位性はあると思います。

3. 訓練生の中にはやる気のない人も

明らかに、失業保険目当てで通っている人も中にはいます。

僕の前の席の人は、授業そっちのけでオークションサイトを見ていたのを覚えています。

そういう人と友達になると、最悪こっちも相手のペースに引き込まれてしまいます。


さて、どうだったでしょうか。

無理やり三つずつにまとめてみました。

一つだけ伝えたいことがあるとすれば、訓練校は通い始めたら終わりではない、ということです。

むしろ、通い始めることで、就活に向けての退路を断ったくらいの意気込みで通わないと、訓練終了後に痛い目にあいます。

もっとしっかり取り組んでおけばよかった・・・となるか、それとも、行って良かった!となるかは、通う本人次第なのです。

誰しもが行けるわけではない職業訓練校だからこそ、受講生には頑張ってほしいと思います。